2007年 07月 02日
高校を卒業後、大阪阿倍野辻調理師専門学校の日本料理専門カレッジにて料理の基礎を学び奈良市内にある菊水楼へと修行に入りました。 菊水楼社長は豊臣秀長の時代から続く郡山の旧家で、郡山城下で旅籠「菊屋」を営んでいたが、廃藩置県と同時に奈良に移り菊水ホテルとして創業を開始。 外国の要人や皇室の方々などが宿泊した迎賓館の面影が、随所に見られます。 平成12年(2000)に「菊水楼表門」(江戸時代・ もと円成寺塔頭にあったものを移築したと伝えられる )、「同庭門」(江戸時代)、「旧本館」(明治24年) 「本館」(明治34年)が文化財に指定された。 別館はレストランとして営業、そして隣接するフランス料理 レストラン菊水と和食、洋食と料理人が入っておりました。 和食は僕のいた当時で30名。朝5時から夜2時ぐらいまでの仕事の毎日。忙しいときは睡眠2時間程度の労働でしたが学ぶものも計り知れないほど多く、日本料理の真髄、季節、器、料理などたくさん勉強することができました。 中でも、お茶、お花など日本料理を学ぶ上では必要な知識も 勉強しました。 本来、懐石料理はお茶席での茶懐石から伝わった日本の伝統料理でもあります。1ヶ月ごとにすべての器を倉庫から出し入れ替えを行い、客室の模様替えも毎月行います。 そして現在料理長を務める親父にはとてもよくして頂き、大切な日本料理の心とは何か?日本料理は季節であり和を極める事とは何か?など、技術だけでなく、料理人として一番大切な心を教えて頂きました。 菊水楼から実家に戻り包丁を握る現在ですが、その厳しい修行で得たものの大きさ、大切さは僕にとって貴重な宝物となりました。
by sugigase
| 2007-07-02 15:13
| 旅館 杉ヶ瀬
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